2025/07/09 21:36


こんにちは。
今回は、「冷凍梅を使って梅干しを作っても大丈夫ですか?」というご質問をいただきましたので、ブログで詳しくお答えしたいと思います。

季節外れに手に入れた梅や、余った青梅を冷凍していた方にとって、「これって梅干しに使えるの?」と疑問に思うのは当然のこと。
でも安心してください。冷凍梅でも、きちんとポイントを押さえれば、おいしい梅干しが作れます!

冷凍梅でも梅干しは作れるの?
結論から言えば、冷凍梅でも梅干しは作れます。

冷凍梅は、冷凍→解凍の過程で細胞が壊れやすいため、果肉がやわらかくなったり、皮が破れやすくなったりします。ですが、その分梅酢が早く上がりやすいというメリットも。

ただし、以下の点には注意が必要です:

長期保存にはあまり向かない(カビのリスクがやや高い)

果肉が崩れやすいので、漬け込みや干し作業は丁寧に

塩分濃度は15〜18%の高め設定が安心

家庭用として作るぶんにはまったく問題ありませんし、初めての梅干しづくりにもおすすめです。

冷凍梅の正しい解凍方法
梅干しに使う前に、冷凍梅はゆっくり丁寧に解凍するのがコツです。

解凍の手順:
冷蔵庫で一晩かけて自然解凍(8〜12時間)

ザルにあげて、水分をしっかり切る

半解凍状態でも漬け込み可能(皮が破れにくくなる)

※急激に常温で解凍すると、皮が裂けたり傷みの原因になります。時間に余裕を持って解凍しましょう。

冷凍梅で作る!簡単・基本の梅干しレシピ
ここからは、冷凍梅を使った「白干し梅(しろぼしうめ)」の基本レシピをご紹介します。

材料(梅1kg分):
冷凍梅……1kg

粗塩……180g(塩分18%)

焼酎またはホワイトリカー……50ml

保存容器(ガラスまたはホーロー)

重石(梅の重さの2倍程度)

作り方:
梅を解凍し、ヘタを取る
 → 解凍後、竹串や楊枝でヘタを丁寧に取り除きます。

焼酎で殺菌
 → 梅全体に焼酎をまぶしてカビ防止。

塩と梅を交互に重ねて容器へ
 → 梅→塩→梅→塩の順に層を作っていきます。

重石をのせて常温保管
 → 容器にラップをして重石をのせ、室温(20〜25℃)で保存。

梅酢が上がるのを待つ(約1週間)
 → 梅がしっかり浸かるまで。梅酢が上がらない場合は焼酎を少し追加。

重石を軽くする
 → 梅酢が全体に行き渡ったら、重石を半分に。

土用干し(7月中旬〜8月)
 → 天日で3日間干します。夜は取り込んで、翌日また干します。

※干し終えた梅を梅酢に戻して保存してもOKです。

失敗しないためのワンポイントアドバイス
梅が浮く=塩が少ないサイン。早めに塩や重石を調整しましょう。

カビ防止には焼酎と清潔さが命。容器・手・トングはすべて消毒してから使用。

土用干しを省略しても食べられますが、干すことで風味と保存性がアップします。


まとめ:冷凍梅でも、おいしい梅干しは作れる!
冷凍梅を使えば、時期を選ばずに梅干し作りにチャレンジできます。
最初は多少皮が破れたり果肉がやわらかくなったりしても、味はしっかり「梅干し」になりますので、気軽に挑戦してみてください。

保存容器や環境を清潔に保ち、塩分をしっかり使えば、カビの心配も少なくなります。
今年は冷凍梅で、自家製梅干しデビューしてみませんか?