2025/11/20 21:39
先日、農林水産省の「令和7年度 中南米日系農業者等との連携強化・ビジネス創出委託事業」の一環として、中南米の日系農業者の皆さまが陽だまりファームに視察に来てくださいました。今回の訪問では、日本の農業技術や経営の仕組みだけでなく、社会や文化の違いも肌で感じていただく貴重な機会となりました。
まず驚かれていたのは、日本の「無人販売」の存在です。南米では無人販売はほとんどなく、現地に戻ってこの話をしても誰も信じないそうです。治安の良さと地域の信頼関係があって初めて成立するシステムであることを、改めて実感しました。
さらに、農家自身が製造・加工・販売を一貫して行う「6次産業化」にも非常に興味を持たれていました。南米でも加工は行われていますが、日本のように農家自身が手がけて付加価値を高める仕組みはあまり見られません。そのため、どのように加工・販売を組み合わせているのかについて、多くの質問が飛び交いました。
また、南米では広大な土地で大量生産する農業が一般的ですが、日本の小さい面積でも収益を上げるための工夫や細やかな管理の仕組みにも驚かれていました。限られた土地で効率的に生産し、加工や販売まで含めて収益化する日本の農業は、現地の農家にとって新鮮で刺激的な体験だったようです。
今回の視察を通じて、日系農業者の皆さまに日本の農業の多様性や工夫の積み重ねを感じていただけたことは、陽だまりファームにとっても大きな学びとなりました。今後も海外との交流を通じて、新しいアイデアや視点を取り入れ、より良い農業経営に活かしていきたいと思います。

