2025/12/23 22:27

みかんは、見た目は丸くてやさしい果物です。

けれど、畑の中ではまったく違う顔を見せます。

収穫したみかんを入れるサンテナには、
約20キロのみかんが入ります。

トラックに積み込んでしまえば、
倉庫ではパレット積みとフォークリフトを使って降ろすことができます。
ここは、しっかりと機械の力を使える工程です。

ですが――
一番大変なのは、畑からトラックに載せるまで。


畑からトラックまでが、人の仕事

みかん畑の中は、
斜面があり、木と木の間は狭く、足場も決して良くありません。

運搬機などの機械はあります。
それでも、すべての畑、すべての場所に入れるわけではなく、
最終的には人が持ち、人が運び、人が積み上げる場面が多くあります。

20キロ入ったサンテナを抱え、
若手のスタッフたちが畑の中を何度も往復します。


1日に10トン以上を、人力で集める日もあります

収穫が順調に進む日には、
1日に10トン以上のみかんを収穫することもあります。

トラックに載る前までのその量は、
ほぼすべてが人力の積み重ねです。

数字にすると簡単ですが、
実際には、汗と体力の連続です。


人の目と手が必要な収穫

みかんは、ただ運べばいいわけではありません。

実の状態を見て、
枝を折らないように、
木を傷めないように。

この判断と作業は、
今も変わらず人でしかできない仕事です。


スタッフへの感謝を込めて

畑の中で一番重たい工程を担ってくれているのが、
現場で汗を流すスタッフたちです。

トラックに載せるまでの作業を、
黙々と、丁寧に、支えてくれています。

その力がなければ、
どれだけ設備が整っていても、
みかんは倉庫に届きません。


みかんを手に取る皆さまへ

倉庫ではフォークリフトが動いています。
効率よく、安全に作業が進みます。

でもその前に、
畑の中で人の手によって集められた時間があります。

みかんを手に取るとき、
畑からここまで運ばれてきた、その道のりを、
少しだけ思い出していただけたら嬉しいです。

私たちはこれからも、
機械に任せられるところは任せ、
人にしかできないところは、人の手で。

そうやって、みかんと向き合い続けていきます。