2026/04/23 21:46
今朝のみかん畑で作業をしていると、枝の間に小さな鳥の巣を見つけました。
そっと覗くと、そこにはかえったばかりのヒナたち。殻の残る卵と、まだ羽も生えそろっていない小さな体が、静かにそこにありました。
農業をしていると、こうした思いがけない出会いがあります。
収穫量や作業効率だけを考えていたら、きっと見過ごしてしまう光景。でも、土に触れ、木と向き合い、自然の中で仕事をしているからこそ、気づける瞬間なのだと思います。
鳥たちにとって、人の手が入った畑も「暮らしの場」のひとつです。
風をしのげ、エサがあり、身を隠せる場所。みかんの木を選んで巣を作ったということは、この畑が生きものにとって安心できる環境である証なのかもしれません。
もちろん、作業の邪魔になることもあります。
それでも今回は、そっとそのままにしておくことにしました。
ほんの数週間、少し気を配るだけで、小さな命は無事に巣立っていきます。人が自然のリズムに一歩譲る。それもまた、農の大切な姿だと感じます。
農業の魅力は、作物を育てることだけではありません。
人が自然と完全に分かれて存在するのではなく、共に生き、影響し合いながら続いていく営みであること。畑は「生産の場」であると同時に、「命がつながる場所」でもあります。
静かな畑の中で、小さく確かに続いていく命。
今日も自然に生かされながら、みかんと向き合っています。

