2026/05/06 22:31

梅の木の周りを見回っていると、
ふとした瞬間に視線を感じることがあります。

今日、枝先でじっとこちらを見つめていたのは、
このツチイナゴでした。

一見すると普通のバッタに見えますが、
実はとてもユニークな生態を持つ昆虫です。

バッタ界では珍しい「越冬」の達人

日本に生息する多くのバッタは、
卵の状態で冬を越し、春に孵化します。

しかしツチイナゴは、
数少ない「成虫のまま越冬する」タイプです。

厳しい寒さを枯草の中でじっと耐え抜き、
春の暖かな日差しとともに再び活動を始めます。

トレードマークは「涙のあと」

写真の顔をよく見てみてください。
目の下に黒い筋が入っているのが分かるでしょうか。

これがツチイナゴ最大の特徴で、
まるで涙を流した跡のように見えることから、
どこか愛嬌を感じさせてくれます。

なぜ「梅の木」にいたのか?

今回、梅の木で見つかったのには、
彼らなりの理由がありそうです。

日当たりと温度
梅の木は春先、日当たりの良い場所にあります。
冷え込む夜を乗り越えるため、
少しでも暖かい日差しを求めて、
高い場所に登っていたのかもしれません。

隠れ蓑としての枝
体色は、土や枯草に溶け込むような茶褐色。
今の時期、まだ葉が茂りきっていない梅の枝は、
彼らにとって格好の隠れ場所になります。

畑の生き物とともに

農業の現場では、
昆虫たちは時に「困った存在」になることもあります。

それでも、こうして厳しい冬を越えてきた姿を見ると、
その生命力の強さに、あらためて驚かされます。

畑の中で出会う小さな命に見守られながら、
今年も陽だまりファームらしく、
穏やかに実りの季節を迎えていきたいと思います。