2026/09/07 21:49


雨の後、畑で増えている「裂果」の正体

雨の後、畑の様子を確認していると、みかんがところどころ割れています。

皮が大きく裂けて、中の果肉が見えてしまっているものもあります。

これは「裂果(れっか)」という現象です。

毎年ある程度は見られる現象ですが、今年は特にひどい状況になっています。

その原因の一つが、長く続いた乾燥と、その後に降った雨です。

なぜ、みかんは割れるの?

みかんの果実は、生長しながら水分を蓄えています。

乾燥した日が続くと、土の中の水分が少なくなり、果実の生長もゆるやかになります。

ところが、そこへまとまった雨が降ると状況が一変します。

土の中に水分が増える

根から水分をたくさん吸収する

果実にも水分が入ってくる

果実が急激に膨らむ

外側の果皮の生長が追いつかない

パックリ……!

これが裂果の起こる大きなメカニズムです。

イメージとしては、風船に一気に空気を入れるようなもの

中身が急激に膨らむのに、外側がその変化についていけなくなると、限界を超えたところから裂けてしまいます。

実際には、品種や果実の生育状況、果皮の状態、土壌、水分状態など、さまざまな条件が関係しています。

雨の日でも畑へ

農家によって、仕事の仕方はそれぞれです。

土日も仕事をする代わりに、雨の日は休みにする農家もあります。

農業は自然相手の仕事なので、それぞれの農家が、それぞれのやり方で仕事を組み立てています。

陽だまりファームの場合は、就業カレンダーに沿って勤務しています。

そのため、雨が降ったからといって必ず休みになるわけではありません。

雨の強さや作業内容、安全面などを考えながら、雨の日でも畑へ向かいます。

そして、畑を見ていると、今回のような裂果を発見したり、新しく伸びてきた葉っぱを青虫がムシャムシャ食べているのを見つけたりします。

せっかく出てきた新しい葉っぱも、青虫にとってはごちそうです。

自然の中では、みかんを育てる私たちだけでなく、いろいろな生き物も活動しています。

雨が降った後は、みかんの実だけでなく、木全体の状態も確認しながら作業を進めています。

自然相手だから、予定通りにはいかない

みかんは工場で作っている商品ではありません。

雨、日照、気温、土、水、病害虫……。

さまざまな条件の中で、木が実を育てています。

乾燥が続いたと思ったら、今度は雨。

その変化によって、実が割れてしまうこともあります。

そして、雨の後には青虫が新葉をムシャムシャ。

農業をしていると、毎日のように何かが起こります。

「今年は順調だな」と思っていても、天気が変われば畑の状況も変わります。

だからこそ、実際に畑へ行って、木を見て、葉を見て、実を見て、その時の状態を確認する。

その積み重ねが農業なのだと思います。

今日も畑へ

きれいに実っているみかんだけを見ていると、その裏側でどんなことが起きているのか、なかなか分かりません。

実が割れたり。

新しい葉っぱを青虫に食べられたり。

雨で作業が思うように進まなかったり。

それでも、畑を見に行かなければ分からないことがあります。

自然相手の農業は、なかなか思い通りにはいきません。

それでも今日も畑へ。

みかんの木の変化を見逃さないように、陽だまりファームは畑と向き合っています。