2026/09/13 11:15
こんにちは。
みかん農家として日々土と向き合う私たちにとって、この時期は「草刈り」の季節です。
草刈りと聞くと、「地味な作業」「単純作業」というイメージを持たれるかもしれません。
確かに、草を刈ったからといって、すぐにみかんの品質や価格が大きく変わるわけではありません。
しかし実は、この草刈りこそが農業の土台を支え、地域の安全や未来につながる大切な仕事なのです。
草刈りが守るもの 〜 景観・安全、そして命 〜
農地の周辺には、農道や用水路、傾斜地などさまざまな場所があります。
こうした場所に草が生い茂ると、害虫の発生につながったり、有害鳥獣が近づきやすくなったり、作業時の安全性が低下したりします。
さらに近年、全国的な課題となっているのが耕作放棄地や遊休農地の増加です。
管理されなくなった土地は地盤が弱くなりやすく、大雨や台風の際には土砂崩れや浸水被害のリスクを高める要因にもなります。
草刈りは、ただ景観をきれいに整えるための作業ではありません。
地域の環境を守り、防災につながる大切な役割を担っているのです。
草刈りは一人ではできない。だから助け合いが生まれる。
農家が管理するのは、自分の畑だけではありません。
農道や水路など、多くの人が利用する共有の場所もあります。
こうした場所の草刈りは、一人の力だけでは限界があります。
だからこそ地域の仲間同士で声をかけ合い、時間を合わせ、力を合わせながら作業を進めています。
私は、このような「助け合いの文化」こそが農業の大きな魅力の一つだと感じています。
人と人とのつながりがあるからこそ、地域の農業は守られ、受け継がれていくのです。
農業は自然とともに生きる尊い仕事
私たち農家は、土に触れ、天候を見つめ、季節の変化を感じながら作物を育てています。
農業は単に食べ物を生産する仕事ではありません。
人々の暮らしを支え、自然と向き合いながら未来へ命をつないでいく仕事です。
目立たない作業であっても、一つひとつを丁寧に積み重ねることで、おいしいみかんが育ち、食べる人の笑顔へとつながっていきます。
草刈りも農業の大切な一部。地域の未来を支える小さな一歩。
草刈りは決して華やかな仕事ではありません。
暑い日には汗だくになり、体力も必要です。
それでも、その一歩一歩が農業の基盤を支え、地域の景観や安全を守り、未来へとつながっています。
私たちはこれからも、こうした「見えにくいけれど大切な仕事」に真剣に取り組んでいきます。
そして、農業の価値や魅力をより多くの方に知っていただけるよう、発信を続けていきたいと思います。
