2026/09/30 21:54

以前、みかん畑でカメムシの被害が出ていることを紹介しました。
その時は、畑の中の2列ほどのみかんがカメムシにやられてしまっている状態でした。
2列だけとはいえ、一年間育ててきたみかんです。
実際に被害を受けたみかんを目の前にすると、やっぱりショックでした。
「今年はカメムシが多いな」
「これ以上、被害が広がらなければいいけど…」
そんなことを考えていました。
ところが今回、前回とは別のみかん畑へ行ってみると、想像していた以上にひどい状態になっていました。

■今回は「2列」どころではありませんでした

畑に入って、みかんを確認していきます。
「あれもダメか…」
「これもやられている…」
一つ確認して、また一つ確認して。
見れば見るほど、カメムシの被害を受けたみかんが見つかります。
前回の畑は2列ほどに被害が出ていましたが、今回の畑はそんなレベルではありません。
ほぼ全滅と言っていいような状態になっていました。
遠くから木を見ると、みかんはたくさんなっています。
そのため、一見すると普通のみかん畑にも見えます。
ところが近くに行って、一個一個のみかんを確認してみると、カメムシにやられてしまっている。
隣の実も、その隣の実も…。
「どこかに大丈夫なところがあるだろう」
そう思いながら見ていくのですが、確認すればするほど被害の大きさが分かってきました。

■ここまで被害が出るとは…

農業をしていると、天候や病気、害虫など、自分たちの力だけではどうすることもできないことがたくさんあります。
もちろん、カメムシがみかんに被害を与えることも分かっています。
それでも、実際に自分たちが育ててきたみかんが、ここまでやられているのを見るとショックです。
剪定をして、肥料をやって、草を刈って、防除をして。
暑い時期にも畑に出て管理を続けてきました。
そうやって一年間育てて、ようやく収穫が近づいてきたみかんです。
それが収穫を前にして、この状態になってしまう。
「せっかくここまで育ててきたのに…」
というのが正直な気持ちです。

■前回の被害は、まだ少ない方だったのかもしれません

前回、2列ほどのみかんがカメムシにやられているのを見つけた時も、
「かなりやられてしまったな…」
と思っていました。
でも今回、別の畑を確認してみて、その認識が変わりました。
前回の畑は、まだ被害が少ない方だったのかもしれません。
同じみかんでも、畑が違えば被害の出方も違います。
農業をしていると、こういうことがあります。
だからこそ、実際に畑を回って、自分の目で確認することの大切さも改めて感じました。
そして同時に、自然を相手にみかんを作ることの難しさも感じています。

■最近の天候は「今までと何か違う」と感じます

今回のカメムシ被害だけではありません。
夏の厳しい高温や長雨など、これまで経験したことのないような天候や自然災害に直面することも増えてきました。
農業は、昔から自然を相手にする仕事です。
雨が降る年もあれば、降らない年もあります。
暑い年もあれば、台風や大雨に悩まされる年もあります。
これまでもいろいろなことを経験してきました。
それでも最近は、
「今までとは何か違う」
と感じることがあります。
今までの経験をもとに作業をしていても、その経験だけでは対応しきれないような天候になることがあります。
暑すぎる。
雨が降らない。
かと思えば、今度は雨が長く続く。
そこに害虫の被害まで重なってくる。
一つ一つなら、何とか乗り越えられるのかもしれません。
でも、それが次々と重なってくると、農家としてはどうしても不安になります。

■このまま、みかんを作り続けていけるのだろうか

今回、カメムシにやられてしまったみかんを見ながら、ふと考えてしまいました。
「このまま、みかんを作り続けていけるのだろうか」
一年間、一生懸命管理をしても、最後に自然の力によって収穫できなくなってしまうことがあります。
もちろん、それも含めて農業なのかもしれません。
でも、これまで経験したことのないような高温や長雨、自然災害、そして今回のような害虫被害がこれからも続くと考えると、不安になります。
今年だけなら頑張れる。
来年もまた頑張ろうと思える。
でも、これが毎年のように続いたらどうなるのだろう。
今までと同じようなやり方で、これから先もみかんを作っていくことができるのだろうか。
農家として、そんなことを考えるようになりました。

■頑張った分だけ収穫できるとは限らない

農業の難しいところは、頑張った分だけ必ず結果が返ってくるわけではないことだと思います。
一年間しっかり手をかけたからといって、必ずたくさん収穫できるわけではありません。
最後の最後に台風が来るかもしれない。
大雨が降るかもしれない。
高温が続くかもしれない。
病気や害虫が発生するかもしれない。
今回の畑も、何もしてこなかった畑ではありません。
当然、収穫するつもりで一年間管理してきました。
だからこそ、目の前にたくさん実っているのに、収穫できないかもしれないみかんを見るのはつらいものがあります。

■それでも、今できることをやっていきます

正直なところ、
「大丈夫。これからも今まで通りみかんを作っていけます」
とは簡単には言えません。
自然が相手ですから、来年何が起こるかも分かりません。
ただ、今回のようなことも農業の現実です。
きれいに実ったみかん。
たくさん収穫できた時。
美味しいみかんができて嬉しかった時。
そういう良いところだけではなく、
うまくいかなかったこと。
被害を受けてしまった畑。
そして農家として感じている不安。
そういったことも含めて、農業の現実なのだと思います。
今回の畑には、カメムシの被害を受けたみかんがたくさんありました。
一年間育ててきただけに、本当に残念です。
でも、まだ他の畑もあります。
収穫できるみかんはしっかり収穫する。
今回の被害についても振り返って、これからできることを考える。
今はそれを一つずつやっていくしかありません。
そして、これからもみかんを作り続けていくために、今までとは違う天候や環境と、どう向き合っていくのか。
農家として真剣に考えていかなければならない時期に来ているのかもしれません。
前回は2列ほどだったカメムシの被害。
今回は、別の畑でほぼ全滅。
「このまま、みかんを生産し続けられるのだろうか」
そんな不安を感じながらも、今できることを一つずつやっていこうと思います。